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SIMフリー?MVNO?今更聞けない、SIMカードって何なんだ !!
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こんにちは!ツ◯ツ◯にハマった祖母(80)にスコアを抜かれそうなみずのりです。
そんな祖母はSIMフリーのiPadを使っているのですが、最近頻繁にネット接続が切れてしまうらしく…折角のゲームが出来ないのは可哀想!ということで見直してみることにしました!ついでに今や当たり前のように耳にするSIMとは何なのか?よくわからん!という人向けに調べてまとめました。
スマホはどうやってネットに繋がってるの?
ツ◯ツ◯もそうですが、スマホでゲームをしたりデータのやり取りをするにはインターネットへの接続が必要ですよね。スマホはどうやってインターネットに接続しているのでしょうか。
3Gとか4Gって何??
よく耳にする3Gや4Gといった単語。スマホをネットに繋ぐ為に必要なもので、全てモバイル通信の規格を表しています。ネットへ繋ぐ為の携帯専用道路だと考えると分かり易いかもしれません。
Gとは「Generation(世代)」の意味で、4Gは第4世代ということになります。なので聞きなれないですが実は1Gもあったんです!(因みに1Gは音声のやり取りの為のアナログ電波でした。)LTEは4G規格の中の一種という位置づけなので、同じものと捉えて良いかと思います。世代が新しいほど、新たな用途に応じて進化した規格なので旧世代に比べ速くなっています。
Wi-Fiと何が違うの?
現在私達が手にするスマートフォンは初めからWi-Fiで通信する機能を備えているものが殆どです。なのでWi-Fiがあればネットに繋ぐことは可能です。ではモバイル通信はなぜ必要なのか?大きな違いはその通信距離にあります。
Wi-Fiは「無線LANルーター」と通信することでネットと接続します。元は固定回線にLANケーブルを繋いでいたものを無線化したもので、通信可能距離は数メートルから数十メートルです。公共施設や無料のWi-Fiスポットも、設置された無線LANルーターと通信することでネットへ接続する為、限られた範囲内で利用することが可能です。
一方モバイル通信は「基地局」と呼ばれるアンテナと通信します。元々モバイル通信は外で電話をする為に設置された為、アンテナの通信可能距離は数百メートルから数キロメートルと非常に広範囲です。
このように何処からでもインターネットへ接続する為に必要なのがモバイル通信です。
そしてモバイル通信を利用する為に必要となるのが、今回のテーマであるSIMです。
SIMフリーって何?SIMロックって?
SIMカードとはモバイル通信を行う為に必要な情報が記録されたカードのことです。モバイル通信は公共の電波として国が制限を設けており、通信出来る量が決まっている為1人1人使用が制限されています。SIMカードはスマホにとって身分証明書のような役割であり、この証明書(SIMカード)が無ければモバイル通信を利用することはできません。
日本では携帯キャリア(docomo・au・SoftBank)が携帯端末販売とSIMカード発行を行なっており、両方同じ会社でなければ使えない仕様となっていました。これがSIMロックです。つまりdocomoから買ったスマホはdocomoが発行SIMカードでなければモバイル通信が出来ない仕組みでした。これに対してキャリアの制限を受けず、どのSIMカードでもモバイル通信が出来る端末がSIMフリーです。2015年にはSIMロック解除が義務化となった為、今ではどこで買った端末でもSIMフリー端末にすることが可能です。SIMロック解除にはそれぞれ条件がありますが、各サイトで確認・申込することが可能です。
・docomo SIMロック解除の手続き
・au SIMロック解除のお手続き
・SoftBank SIMロック解除
SIMロックは日本だけ?
日本では携帯端末を販売する会社とSIMカード発行会社が一致しており(SIMロック)、通信費をその会社に払うことが当たり前でした。その為携帯端末を割引し安く売っても会社は収益を得ることが出来、私達は手頃な値段で端末を入手することが出来ていました。SIMロック解除が義務となった今も割引はありますが、2年契約縛りなどの制限が設けられましたね。このような背景があるのは世界でも珍しく、今でも日本では(制限はあるものの)比較的安く端末を入手することが出来るようです。(その分通信料金が高い、という話もありますね)
格安SIMって何!?
日本では携帯キャリア(docomo・au・SoftBank)主に3社が国から割り当てられた電波をやりくりし、基地局を設置するなどして通信サービスを提供しています。この3社から回線を借りて安くサービスを提供しているのがMVNO(仮想移動体通信事業者)です。そして通信速度や容量に制限を設けMVNOによって安く提供されている通信サービスが格安SIMです。最近よく聞く「UQ mobile」や「楽天モバイル」などですね。使い方に合ったサービスを選ぶことで月々の安く抑えることが出来るかもしれません。
メリット
使い方に合ったプランを選択出来る
私の祖母のようにゲームと少し調べものでweb閲覧する程度なら、キャリアの高速で大容量なサービスは必要ありません。通信量が少ない、電話は使わないなど使い方によって必要な分のプランを契約出来るので無駄がありません。
何と言っても安い!
必要な分だけを支払う為、人によっては大幅に月々の支払が安くなります。
電話番号はそのまま
キャリア間でMNP転入(ナンバーポータビリティ)があるように、格安SIMでもキャリアからMNP転入することが可能です。その為手続きを行なえば、現在使用している電話番号はそのまま使用出来ます。
ネットや通話の質はキャリアと一緒
キャリアが用意した回線を借りる為、質が落ちることはありません。(プランにより速度の制限などはあります)
デメリット
キャリアメールが使えない
今まで利用していたようなキャリアから提供されるメールアドレス(「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」「@softbank.ne.jp」)を使うことは出来ません。サービスによっては独自のメールサービスを提供していますが、無い場合はGmailなどのフリーメールを利用します。
通信速度が遅くなりがち
元の携帯キャリア3社に比べると、回線を借りて提供している為速度が遅く感じたり、通信制限が厳しいと感じることがあるかもしれません。特に利用者の多い時間帯には遅く感じることが多いようです。(帰省ラッシュ時の道路をイメージすると分かり易いかと思います。)
サポートが充分ではない
店頭窓口を持っているサービスは少ない為、トラブルや困ったことが起こった場合相談は殆どが電話やメールでのやり取りとなります。また、初期設定も基本的に自分で行なう必要があります。
支払方法が限られている
支払方法がクレジットカードのみというサービスが多く、カード以外の支払方法が用意されているサービスはあまりありません。
どうやって選べばいいの?
実際に格安SIMにしてみよう!と思っても今やサービスが多すぎて何から調べれば良いかわかりません…。そこで選ぶ手がかりと手順をまとめてみました。
自分の使い方を見つめ直そう!
格安SIMを選ぶ際に判断基準となるのが、現在の使い方です。重要なのは以下3点だと思います!
1. 通話は必要?(LINEやSkype等無料アプリを除く)
格安SIMには「音声通話付きプラン」と「データ通信専用プラン」があります。つまり電話番号が必要な場合は前者を、電話番号が必要無い場合は後者を選びます。キャリアのプランに比べると通話料金が高く感じるものもありますが、月々の通話時間が少ない場合は総合的に見ると安く抑えられるので是非計算してみてください。また、電話番号を引き継ぎたい場合はMNP転入対応のサービスを選びましょう!
2. データ通信容量は?
現在月々どの位データ通信を利用しているかを基準に選択します。月のよって利用量が多くなってしまっても、大抵のサービスが追加で容量を購入することが出来るので平均どの位使用するかで判断できると思います。サービスによっては一日に利用するデータ量に制限が設けられているものもあります。
3. 通信速度は?
サービスによって様々な速度プランがありますが、基本的には高速か低速の2種類となります。高速はキャリアと同等の速さなので、動画や地図もストレスなく読み込めます。低速(500kbps程度)は速度を落とす変わりに安く容量が多いこともあるので、動画等を利用しない場合は魅力的です。
面白そうなMVNO
LINEが2016年9月末からMVNO市場へ参入し格安SIMの提供を開始したそうです。プランは「LINEフリープラン」と「コミュニケーションフリープラン」の2種類です。このプランが変わっていて、「LINEフリープラン」はその名の通りLINEの通話やトークが使い放題に!「コミュニケーションプラン」ではLINEに加えてTwitter等のSNSも使い放題のプランのようです。対象となるデータ通信の通信料はカウントしない「カウントフリー」。つまりSNSは使い放題で、SNS以外は定められた容量まで使える、というサービスです。一部の層にドンピシャですね!
Lineモバイル
如何でしたか?長くなってしまいましたが、SIMについて知るきっかけになれば幸いです。最後に主立ったサービスを紹介して終わります。それでは〜
・IIJmio
・OCN モバイル ONE
・DMM mobile
・NifMo
・BIGLOBE SIM
・mineo
・Y!mobile
・U-mobile
・UQ mobile
・楽天モバイル