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ウェブデザイナーも知っておきたい 印刷の基礎の基礎〜特殊印刷・加工編〜

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印刷
紙もの

こんにちは、デザイナーのおまつです。

以前『印刷の種類』についての記事を書きましたが、今回は実際に印刷したいもののデザインに関わる、特殊印刷や加工を紹介したいと思います。

「ただの印刷じゃつまらない…」
「デザインで周りと差をつけたい!」
「ちょっと予算がある…」

など、印刷物作りで一手間加えたいときにオススメです!
(費用や工程日数、対応の可否については印刷物の仕様・部数や印刷会社によって変わります)

特殊印刷

特色印刷

一般的にオフセット印刷では、プロセスカラーと呼ばれるC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の4色の組み合わせによって色を再現しています。
このプロセスカラーでは再現しきれない色を表現したい時に、特別にその色のために調合された特色インキを用いて印刷することができます。
金、銀色、蛍光色や絶妙なバランスの色を再現したいときにも使用され、特に企業のロゴマークや商品パッケージの印刷で使用すると、決まったコーポレートイメージやデザイン性を印象づけることができます。
主にDIC、PANTONE、TOYOなどのメーカーのインキを指定して印刷されることが多いです。
また、これらの特色が一覧で調べられる色見本帳は、見てるだけでワクワクします。私はDIC259が好きです。

UV厚盛

指定した絵柄に透明のインキをのせて、UV照射により硬化させ厚く盛り上げて印刷する方法。
ツヤのある立体感を表現できるほか、見る角度によって光が反射され、触覚・視覚にインパクトを与える効果があります。

小口染め(エッジプリント)

本の小口(裁断面)や天地など、側面の仕上げに色をつける印刷で、金、銀や蛍光色などの特色も可能。
さりげない加工ですが、上品かつ個性を演出でき、厚みのある本や名刺などにもおすすめです。

特殊加工

PP加工

印刷した用紙の表面にビニールのような素材を貼り付け、コーティングします。印刷面の保護だけでなく、コートであればつるっとした光沢感、艶消しのマットであればサラサラとした手触りになります。
パンフレットの表紙にもよく用いられていて、見る角度によって模様が光るホログラムのPPなどもあります。

エンボス・デボス

指定した印刷部分が浮き出る(エンボス)加工と、凹む(デボス)加工です。絵柄や文字に立体的な陰影をつくることで高級感が出ます。手触りも面白い!

箔押し

みんな一度は憧れる、金銀色や色箔などを金型を使い用紙に圧着させて貼り付ける加工。特色よりもさらに光沢感や高級感を演出できます。

トムソン(型抜き)

トムソン型と呼ばれる打ち抜くための型をつくり、用紙を自由な形に切り抜く加工です。くり抜いてみたり角丸にしてみたり、デザインに合わせて形を変えてみると個性が引き立ちます。

まとめ

今回は、よく目にする機会の多い印刷や加工方法について紹介しました。
シンプルなデザインの印刷物でも、ひとつ工夫を加えてみることで個性や高級感がぐっと引き立ってきますし、特に名刺や販促物など、誰かが手に取って見る印刷物では、見た目や感触を通じてイメージを印象づけるのに効果的です。通常は絵柄が出来てから印刷を発注といった流れですが、やってみたい加工に合わせてデザインを考えていくのもとても楽しいので、ぜひ参考にしてみて下さい!

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