公開日:2016.05.18
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グッドデザイン賞について調べてみた!面白い受賞作品もご紹介
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日常の様々なところであの「G」のマークを見かけることがありますよね!みなさんはあのマークにはどんな意味があるかご存知でしょうか。「グッドデザイン賞を受賞した様々なプロダクトやサービスにつけられるマーク」というところまでは多くの方がご存じかもしれません。ただそれ以上は詳しく知っている方は少ないはず。今回はあのグッドデザイン賞について少し掘り下げて調べて見ました!
グッドデザイン賞とはなんぞや!
まずはグッドデザイン賞とは何なのか。どんな意味があって、どんなものが対象となってあのマークが付いているのでしょう。グッドデザイン賞は公益財団法人日本デザイン振興会が主体となって運営される「総合的なデザインの推奨制度」とのこと。コンペやコンクールのようなものではなく、あくまでも「総合的なデザインの推奨制度」の一環として、毎年「よいデザイン」に与えられる賞のことなんです。
グッドデザイン賞は、様々に展開される事象の中から「よいデザイン」を選び、顕彰することを通じ、私たちのくらしを、産業を、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。
その母体となったのは、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」であり、以来約60年にわたって実施されています。その対象はデザインのあらゆる領域にわたり、受賞数は毎年約1,200件、59年間で約43,000件に及んでいます。また、グッドデザイン賞を受賞したデザインには「Gマーク」をつけることが認められます。「Gマーク」は創設以来半世紀以上にわたり、「よいデザイン」の指標として、その役割を果たし続けています。
グッドデザイン賞より
その「よいデザイン」はどのようなもの対象となるのか
グッドデザイン賞の対象は実際に形のあるものからビジネスモデルのような無形物まで、広く多くのものが対象となっています。ただ文房具が好きなだけかもしれませんが、よく文房具やキッチン雑貨についているのをよく見かけます。最近では業務で使うサービスにもついていることもありました。
グッドデザイン賞から見つけた気になるな受賞作品
傾斜の上にある幼稚園 はくすい保育園
こちらは千葉県にある幼稚園。傾斜の上に建てられ、中の構造も階段のようになっています。森の中にあって気持ちよさそうですね。
野球バット!レボルタイガー
こちらはまさに!そう、野球バットです。グリップの形状ところが特徴的ですよね。この形状によって従来のバットよりも手の未着度が向上しているようです。バットも受賞するんです。
軽トラの屋台
屋台が受賞することもびっくりしましたが、なによりこの機能性にびっくりです。軽トラの荷台が屋台になっています。しかも荷台を離れて単独で小さなお店のスペースに。
たわし!亀の子束子1号
100年以上の歴史を持つ、亀の子束子。熟練の職人さんが1つ1つ手作業で作り上げているようです。
幼稚園の様な建築物にもグッドデザイン賞は与えられます。約60年続くこの取組のなかで、43,000点程の商品が受賞しているんですが、実際に応募するにはどうしたらよいのかも調べてみました。
グッドデザイン賞に応募する方法
グッドデザイン賞は毎年4月に募集が開始され、その応募された作品の中から審査が行われます。受賞した作品は冬前に発表会と表彰式が行われ、受賞年鑑にも掲載されます。ちなみに2016年度の応募は6月1日までが応募期間となっています。グッドデザイン賞のエントリーサイトから応募することができ、作品の画像や文章情報を添えて申し込みます。
受賞してもマークを使うには使用料がかかる・・・
ただし、4月のエントリーから受賞になって場合に商品にマークをつけて販売するには使用料がかかります。「あれ?受賞作品の権利として無料で使えるわけではないの?」と思われがちですが、商品にマークをつけて販売するには販売価格に応じて使用料がかかります。ちなみに最低でも216,000円が必要となります。
いかがでしたでしょうか。どこかで「Gマーク」も見つけたら少し掘り下げて調べてみるのも面白いかもしれません。
画像出典全て:Good Design Awardより