公開日:2017.04.26
更新日:
2016年に発売された俺的おすすめミラーレス一眼を一挙紹介!
この記事の目次(クリックで項目へジャンプします)
どーも、ガジェット好きな高間です!
カメラと写真映像のワールドプレミアショーCP+2016と前後する形でミラーレス一眼にもたくさんの注目機種が発表・発売されました。従来機種の更新で更に魅力を増した機種を出したメーカー、あっと驚くやり方で新規参入を果たしたメーカーなどなど、ミラーレス一眼もまた一層製品の熟成が進んだ感があります。
ってことなので、2016年版の俺選!を紹介しようかと思います。今回は注目の3機種を取上げてご紹介します!
すごい!おすすめしたいミラーレス一眼カメラたち
オリンパスPEN-F
https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/penf/
オリンパスのミラーレス一眼の製品のラインには、2つの流れがあります。
1つは、一眼レフのペンタプリズム的な形状の部分を持つボディーにEVFを搭載したOM-Dシリーズのライン、もう一つはレンジファインダーカメラのような、フラットな形状で本体にEVFを内蔵していなかったPENシリーズのラインです。
伝統の機種名が復活
今回オリンパスはPENシリーズに伝統の名前を復活させました。かつてのハーフ版一眼レフの名機、PEN-Fです。
PENシリーズに位置づけられるカメラですが、EVF部のペンタプリズム部様の盛り上がりを持たないフラットなボディーの形状ながら、高解像度で見えの良いEVFを搭載していることが特徴のカメラです。
オリンパスのフォーサーズ機最高画質
https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/penf/feature2.html
また、フォーサーズではしばらくイメージセンサーの解像度が最高1600万画素程度が上限となる時期が続いていましたが、PEN-Fでは遂に約2000万画素のセンサーを搭載し、APS-Cサイズセンサーを搭載したカメラと画素数の面でも見劣りの少ないスペックを実現しました。
コンパクトでクラシカルなカメラらしい外観に、直感的な操作が可能なダイヤルを3つ備えることで、優れた操作感をも実現しています。強力なイメージセンサーシフト式手振れ補正機能や、複数枚の画像の合成によって非常に高解像度な画像を生成可能なハイレゾショット機能も搭載しるのも魅力。
非常に優秀なレンズも魅力的
マイクロフォーサーズ用のレンズは設計が新しく極めて性能の高いレンズも多いため、PE-Fはそれら優秀なレンズの性能をフルに引き出せるカメラに仕上がっています。
富士フイルムX-Pro2
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/x/fujifilm_x_pro2/
レンズ交換式カメラでも独自路線を行く富士フイルムの最大の武器は、原理面からも高画質が実現可能なX-Trans CMOSセンサーです。
そのX-Trans CMOSセンサーが、このカメラに搭載されたものから遂にバージョンアップ。画素数が約2400万となり、元々高い解像感に加え、実解像度もより高められる形になりました。
X-Trans CMOSセンサーではモアレを抑えつつローパスフィルターを省略するために、独自のカラーフィルター配列を使っています。このことにより原理的にモアレの発生が少ないため、映像エンジンのソフトウェア側でモアレ対策を頑張る必要がありません。そして同時に極めて高い解像感も実現しています。
ハイブリッドファインダーは健在
また、X-Proの特徴であった非常に凝った形のレンジファインダー風のハイブリッドファインダーをさらに改良した上で搭載しています。光学式ファインダーの見えの良さと電子式ファインダーの便利性を高度な次元で両立しています。
完全に電子式の表示に切り替えた場合でも表示コマ数を一般的なEVFよりも高く取るなど、ファインダーにも富士フイルムらしいこだわりを盛り込んでいます。
Xシリーズの高性能なレンズも魅力の一つ
http://fujifilm-x.com/ja/lenses/?_ga=1.119368013.516489338.1492061731
富士フイルムのXシリーズはレンズマウントも独自のもので、完全に独自開発でラインアップを整えています。このため、まだレンズの層は薄いのですが、実用部分はほぼカバーされるようになりました。実用上はほとんど問題がありません。
この独自レンズも非常に高性能なものが多く、X-Trans CMOSセンサーの良さを存分に引き出せるものとなっています。
センサー上に位相差画素を持ち、高速で追従性の高いオートフォーカスを実現したり、かつてのフィルムをイメージした写真の仕上がりモードを搭載するなど、他にもとても魅力的な機能を満載したカメラに仕上がっています。
シグマsd Quattro
http://www.sigma-global.com/jp/cameras/sd-series/
シグマの持つ独自センサーFOVEONシリーズには根強いファンがいます。独自のセンサー構造が実現する、このシリーズ独特の極めて高い解像感は、他のセンサー搭載のカメラでは決して実現の出来ない画像です。
ですがこれまでFOVEONセンサーの最新版「Quattro」センサーは、レンズ一体型のコンデジdp Quattroシリーズでしか使うことが出来ませんでした。このQuattroセンサーをミラーレス一眼の形で搭載したのが、今回ご紹介するsd Quattroシリーズになります。
レンズマウントはなんとSAマウント
このカメラではマウントにはなんと、シグマのデジタル一眼レフ用のマウントであるSAマウントを採用しています。
ミラーレス一眼の特徴の一つは、ミラーボックスが不用なことを活かした本体のコンパクトさと、バックフォーカスの短さから来るレンズ設計の自由度の高さがありますが、sd Quattroシリーズではこれらのメリットを最初から捨てた形になります。
その理由の一つには、一眼レフ用とミラーレス一眼用とで二つのマウントを維持するための会社の体力面の考慮があったのかもしれません。
もう一つは、SAマウント用レンズを利用可能とできれば、純正マウントでカメラに取り付けられるレンズのバリーエーションで、一気にミラーレス一眼ではトップに躍り出ることが可能になることもあげられそうです。
また、シグマはデジタル一眼レフ用に極めて性能の高いレンズをリリースしていますので、それらの高性能レンズの描写に絶大な自信を持っていることのあらわれなのかもしれません。
シグマの高性能レンズとの組み合わせに期待が高まるカメラ
http://www.sigma-global.com/jp/cameras/sd-series/
何にせよ、シグマの超がつくレベルの高性能な交換レンズと最新のFOVEONセンサーのもたらす極めて解像感の高い絵作りが、このカメラで遂に結びつくことになる訳です。否が応でも期待の高まるカメラです。
カメラの形状もdpシリーズほどではないにせよとてもユニークで、その部分でも他のカメラとは違う、という雰囲気を醸し出しています。発売の待たれるカメラです。
まとめ
満を持してシグマが独自の形でミラーレス一眼に参入を果たしたり、やはり独自路線を行く富士フイルムが特徴的なカメラのさらなる熟成を果たしたりと、ミラーレス一眼のジャンルも更に面白くなっていきそうな発表のあった今年のCP+でした。
ファインダーをのぞき込む形での撮影は、実はスマートフォンで始めて写真に触れた方たちには、逆に不思議な写真の撮り方に見えるようです。その点では、ミラーレス一眼の形はスマホカメラからステップアップする人たちにはより取っつきやすい形なのかもしれません。
この観点でも、オールドレンズを楽しむカメラとしても、そしてもちろん普通に作品作りを目指すカメラとしても、ミラーレス一眼の存在感が増していく流れは今後も変わることはないのでしょう。
今回ご紹介した3機種も、その中で個性を発揮してくれる機種になると思います。