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国内外の刺繍アーティストまとめました。
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こんにちは、最近入浴剤にはまっているナカジマです。半身浴なのに一袋全部入れちゃうので色がなんか強いです。
さてさて、最近読んだ記事にとても興味深いものがありました。
「テキスタイルが伝えてきたもの:刺繍のメディア史(i-D)」
南オーストラリア大学のテキスタイル・アート史学部で講師を務めるエリザベス・エメリー(Elizabeth Emery)さんのインタビュー記事ですが、女性の権利とテキスタイルの関係という面白い見解で書かれています。刺繍から見るジェンダーの変遷もそうですが、まず歴史の長さにビックリしました。
刺繍の歴史は古く、中国の刺繍は3000年近いく前から存在しており、現代も様々な形で親しまれています。日本でも、上質な着物などに刺繍が施されていたり、繊細かつ豪華なデザインがたくさんあって素敵ですよね。日本では、縫い目に呪力が宿るとされていたため、大人の着物に比べ、縫い目の少ない子供の着物には悪いモノが寄り付きやすいと考えられ、子供を守るために着物の背中に「背守り」と呼ばれる刺繍を施す風習があったみたいです。刺繍の歴史を追うと長くなるので割愛しますが、調べてみるととても面白いので興味があれば是非調べてみて下さい。
今回は、刺繍でアート作品を生み出す方たちをまとめました!
清川あさみ
出典:http://www.asamikiyokawa.com/news/?p=4291
糸や布を使うアーティストとして注目を浴びている清川あさみさん。ファッション広告やCDジャケットも多く手がけており、女優やアイドルの写真の一部に刺繍を施した『美女採集』がとても話題でした。
清川あさみ|ASAMI KIYOKAWA INC.
Sarah K. Benning
スペイン在住の刺繍アーティスト Sarah K. Benning さん。植物の刺繍が多く、ボタニカルな刺繍はトレンド感があって魅力です。インスタグラムに投稿される写真がとても良いです。
インスタグラム:@sarahkbenning
Mana MORIMOTO
出典:http://www.featherofme.com/mana-morimoto-art-of-embroidery-threads/
モノクロ写真に直接刺繍を施し、写っている人々の視線や音など、目には見えない、そこに存在する何かを糸を使って表現するという独自のスタイルを確率した刺繍アーティストの方。写真のチョイスもかなりハイセンスでかっこいい。
宮田彩加
出典:https://www.roomie.jp/2015/06/263992/
ミシン刺繍特有の均一な針目を崩すことで糸の歪んだ層を見せる「WARP」シリーズや、支持体の布を一切使用せず、ミシ ン糸のみで構成した「Knots」シリーズなど、独特な手法で刺繍を施しているアーティストの方。予定調和を崩すというコンセプトは、なんとも現代美術的です。
沖潤子
出典:http://hon.bunshun.jp/articles/-/2998
縫い込む糸にあえて細いミシン糸を用い、緻密だが壮大な作品を作るアーティストの方。自身の撮影による作品集『PUNK』(文藝春秋)は写真も圧倒されるほど。国内外に熱烈なファンが大勢いるすごい方です。
いかがでしたでしょうか?刺繍の世界はとても奥深くて、楽しいですね。何かを作るということは、今も昔も本質は変わらないもので、アートは結果的に人の気持ちや考えを想像する行為だと私は考えています。刺繍に限らず、いろんな表現で世の中を彩るアーティストの方々を、これからもリスペクトしていきたいと思います。