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ラベル付けについて
〜Web担当者のためのサイト設計〜

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ウェブサイト
サイト設計
サイト運用
Labeling for Structural Design

どうもディレクターの前田何某です。

Webサイトを作成・運用する際にナビゲーションのメニュー名、ページ内の文章や表の見出しなどを決めるのに迷うことはないでしょうか?
考えれば考えるほど、正解がわからなくなってしまいませんか?

サイトの設計において、上記のようなメニュー名、見出しを決めることを「ラベル付け」と呼んでいます。
今回はラベル付けの基本的なポイントについてご紹介したいと思います。

Point1:利用者の視点に立った言葉でラベルが使われているか?

ラベルには専門用語や一般的に馴染みのない表現を使わずに、利用者にとってわかりやすい言葉を使う必要があると言われています。ただし、“利用者の視点に立つ”ということが一番重要なので、サイトが広く一般の方に向けてのものなのか、特定されたターゲット層に向けてのものなのかによって、わかりやすい表現は変わってくると思います。

例えば、「お知らせ」というよく見るラベルも公共性の高いサイトでは、利用者の層が幅広いため、誰もがわかる無難な「お知らせ」「ニュース」「インフォメーション」などをよく使いますが、
ファッションサイトの場合は「お知らせ」の中でも新しい商品の情報に関しては「NEW ARRIVAL」、イベントやその他のお知らせに関しては「NEWS & EVENT」などとした方が、利用者にはしっくりくると思います。

必ずしも誰もがわかる表現ではなく、あくまでターゲットとなる利用者にとってのわかりやすさを優先して考える必要があります。また、社内用語や略語なども使わないように気をつけましょう。

Point2:具体的に内容を予測できるラベルになっているか?

ナビゲーションやページ内の文章の見出しを考える時、ある程度コンテンツを分類した上でラベル付けをすると思います。その際、それらをまとめて入れておけるような便利なカテゴリを作りたいと考えて、最終的に「その他」などを使っていないでしょうか?(「その他」まではいかなくても、「その他の〜」というラベルがついたメニューはよく見かける気がします)

確かにこのような漠然としたラベルは、サイトの運用者にとって都合の良い便利な括りではありますが、その中に含まれる内容を具体的に想像することができず、利用者にとっては適切なものとは言えないのではないでしょうか。
運用する側としては、他のページを見て見つけることが出来なかったら、最終的に「その他」を見るだろうと思ってのラベル付けだとは思いますが、残念ながら利用者はそんなに余裕な気持ちでしっかりは見てくれず、スルーされてしまうでしょう。

TOPページとナビゲーションから内容を予測できる場合のみ、利用者は下層のページを閲覧しますので、悩むと思いますが漠然としたラベルづけは避けましょう。なるべく具体的な単語で簡潔に表現することが好ましいですが、「A」「B」「C」という内容が含まれる場合、「A・B・C」とセットでラベル付けした方が「その他」よりは良いと思います。

また、
英語ラベル+日本語ラベル
メインラベル+サブテキストラベル
アイコン+ラベル
といった方法でラベルを補完するのも手だと思います。

Point3:一貫性のあるラベルになっているか?

ラベルは統一感のある言葉遣いと、一貫した語法になっているでしょうか?
動詞で始まっているなら、可能な限りすべてのラベルを動詞で始まるようにすべきでしょうし、カテゴリとして統一感を出すことも重要だと思います。
例えば、病院のサイトのナビゲーションで
「初めての方へ」「入院のご案内」「診療案内」「当院について」
となっている場合は、動詞・名詞などの構文も、カテゴリの括り方にも一貫性がなくチグハグな印象になります。
「初めての方へ」で始まるなら「再診の方へ」「入院する方へ」「医療関係の方へ」など人視点でのカテゴリに分けた方が良いですし、
構文を統一すると
「初診」「入院」「診療」「施設案内」など名詞で統一した方がスッキリするでしょう。

そして、ナビゲーション含めラベルは、それ単独で存在するわけではありません。サイトにおいてはナビゲーションやページの見出しはサイト全体での一貫性も整える必要があります。サイト内で同じものを指している場合、ラベルはサイトのどの場所であっても同じ表記のものを使うようにしましょう。

サイト内でラベルが関わる部分には以下の項目が考えられます。
・ページタイトル
・URL
・ナビゲーション
・パンくずリスト
・ページタイトル

サイトの規模が大きくなると一貫性を整えつつ運用するのは大変になってきますが、
整理さえ出来れば一番センスを問われず、すぐに改善できる部分なので、見直しの際にはぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

これ以外にも、ラベル付けに有効な方法は色々ありますが、まずはなるべくWeb担当者さまがすぐに実践できるポイントだけ今回はご紹介させていただきました。

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